マーチンゲール法はカジノ必勝法なのか?
ギャンブルやFXの必勝法であり必敗法の
「マーチンゲール法」
について考察したいと思います
マーチンゲール法について
マーチンゲール法(倍プッシュ)とは

古来より「必勝法であり必敗法」と言われているのがマーチンゲール法です。
仕組みはシンプル。2分の1で配当2倍のギャンブル(ハウスエッジは無視)を前提に、負けるたびに次の賭け金を倍にしていきます。
例として、1単位=1ドルとします。
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1ドル賭けて負けたら、次は2ドル。
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2ドルでも負けたら、次は4ドル → 8ドル → 16ドル…と倍々に増やしていきます。
いずれどこかで勝利すると、その時の配当でこれまでの負けをすべて回収し、さらに最初の1ドルが利益として残ります。
つまり「勝つまで倍賭けを続ければ必ず+1単位」という理屈のBETシステムです。
マーチンゲール法は理論上は100%勝てる必勝法でありますが、現実的には1000%負ける必敗法です。
理論上の必敗法が現実的に必敗法と、既に破綻していますが・・理論上の必勝法である理由考察します。
理論上の必勝法のマーチンゲール法
マーチンゲール法は、2分の1で勝てて配当が2倍のゲーム(ルーレット赤黒やバカラなど)で使われる代表的なBETシステムです。
例としてルーレットの赤に 1ドル を賭けたとします。
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1回目:赤1ドル → 黒が出て負け
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2回目:赤2ドル → 黒が出て負け
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3回目:赤4ドル → 赤が出て勝ち
この場合、勝利時の配当は8ドル。
今までの総ベット額は 1+2+4=7ドル なので、差額の1ドルが利益になります。
理屈は単純で、「勝つまで倍賭けすれば、必ず+1単位」。
10連敗しても11回目に勝てば、すべての損失を取り戻して1ドル利益が残ります。
これが「理論上は必勝法」と呼ばれる所以です。
現実的には必敗法のマーチンゲール法

では、なぜ現実では必敗法なのか?
理由は2つ。
- 資金(バンクロール)が有限
- カジノにはMAXベット上限がある
この2つの壁により、いつかは必ず破綻します。
具体例
例えば資金10万円(約1,000ドル)を持ってバカラETG(ミニマム1ドル台)で挑むとします。
賭け金の推移は以下の通りです。
1ドル → 2 → 4 → 8 → 16 → 32 → 64 → 128 → 256 → 512…
9連敗した時点で累計損失511ドル。
次の10回目には1,024ドルが必要ですが、資金が足りずパンクします。
さらに仮に10回目も賭けられたとしても、負ければ次は2,048ドル。
現実的には不可能です。
潤沢な資金(バンクロール)がある場合

資金を大量に持ち込めば良いのですが、カジノはMAX BETを設定して対策します。
1000万円をもって韓国のカジノに行ってバカラをプレイしたと仮定します。
韓国カジノのバカラのミニマムベッドとマックスベッドの差(スプレッド)は100〜200倍。
10万₩卓のMAX2000万₩です
1−2−4−8−16−32−64−128と8連敗したら次は256単位ですが、MAXはminiの200倍までですので、9回目の256単位を賭ける事が出来ません。
自分が知る中ではシンガポールのマリーナベイサンズはMAXが大きいです。
mini 500S$ ~max 700,000S$、スプレッド1400倍。
500S$からマーチンゲールで打った場合
11連敗目で512,000$に到達し次の1,024,000S$賭けが不可能です
10連敗する確率は1/1024と非常に低い確率ですが、15シューに1度は遭遇する確率ですね。
マーチンゲール法を体感出来るシミュレーター
retu27さんという方が運営しているサイトでシミュレーターが公開されております。
資金が順調に増えて行きますが、最終的には破産してしまうケースに遭遇するのが良く分かります。
シミュレーター1 コチラ
シミュレーター2 コチラ
マーチンゲール法をポジティブに紹介するサイトなど
Googleで「マーチンゲール法」と検索すると、検索上位の見出しはポジティブな内容が目立ちます。
大体オンラインカジノ関連のサイトで、客を引き付ける為に良いことしか書いてませんね、
酷い歳とだと試行数62回でプラスになる必勝法だと書いてますが、酷すぎますね。
マーチンゲール法でカジノを攻略!
システマティックに遊びたいなら、マーチンゲール法は一見有効に見えます。
例えば韓国・仁川のパラダイスシティカジノで、資金10万円(=100万₩)を用意し、1000₩スタートで赤黒マーチンを始めるとします。
10連敗でパンク(1,023,000₩消滅)──この確率は 1/1024。
イメージとしては「2分の1で1単位ずつ増えるパチスロ」で、1024分の1の全滅フラグを引いたら持ちコインがゼロになる仕様と考えると分かりやすいでしょう。
計算上は、100ゲーム回すと平均で約+50単位₩、1000ゲームなら+500単位ほど。
ただし当然、実際はもう少し低めに収束します。
問題は全滅フラグです。
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1024回プレイすると引く確率は約63%
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裏を返せば「36%くらいの確率で助かる」
さらにパチンコ・スロットでよくある“確率の数倍ハマり”に置き換えると:
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3倍(3072回)引けない確率:4.9%
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4倍(4096回)引けない確率:1.8%
3倍ハマりは現実的にあり得る数字ですが、等倍(1024回)なら「なんとかなるかも」と錯覚しやすいのがマーチンゲールの怖さです。

シミュレーターで1,000万円を元に回していたところ、順調に増えていましたが14連敗で終了。
必ず破綻は訪れるという現実を実感しました。
ライブバカラは1ゲームあたり約90秒(平均)、つまり1時間で40ゲーム。
韓国旅行でよくある「2泊3日」で計算すると:
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初日3時間
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2日目6時間
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最終日3時間
合計12時間 ≒ 480ゲーム
1024分の1の全滅フラグを480ゲームで引く確率は約40%。
つまり逆に言えば、約60%の確率で逃げ切り+2.2〜2.3万円の利益を残せる可能性がある計算になります。
数字だけ見ると「悪くない戦略」にも見えます。
ただし最大の問題は「苦行」だということ
- 毎回2分の1のゲームを淡々と繰り返すだけ
- 勝っても1回で+100円程度
- 1時間40ゲームで+2,000円(時給2,000円)
時給換算では悪くないように思えますが、1024分の1で全没収フラグが潜んでいるのを忘れてはいけません。
いつかパラダイスシティで実戦してみたいですが…正直、100ゲーム回せたら自分を褒めたいレベル。
たぶん20ゲームくらいでギブアップするでしょうw
「演出も上乗せも無い純増0.5枚スロット」を延々と回す苦行中に突然“全没収フラグ”を引いたら全メダル消滅
なかなか鬼畜仕様の遊び方ですね。
マーチンゲール法損切りについて
マーチンゲールを途中で損切りするのは悪手です。
たとえば256単位負けで損切りすると、取り戻すには約512プレイもの苦行が必要になります。
やるなら最後まで賭けきる覚悟が必要。
8連敗で12,800円、9連敗で25,600円──このあたりから一気に「度胸試しモード」に突入です。
正直、100円のために128倍・256倍の資金を突っ込める人は、かなりの胆力があると思います。
まとめ
マーチンゲールは倍賭けして「いつか勝てば損失+1単位回収」というシンプルな手法。
ただし必要資金は 2^n−1 で雪だるま式に増え、カジノにはテーブル上限もある上、ルーレットやバカラはハウスエッジで勝率50%未満。
結局のところ、長く続ければ破綻に近づくだけ。理論上は勝てても、現実は負けやすいのがマーチンゲールです。
遊ぶなら 少額・短時間・利確と損切りを決めて。
個人的には「ネタとして遊べるけど、基本は非推奨」って感じです。